「ぐーぐるれんず」と申す道具、近頃なかなかの働きを見せ申すな。
現物の品や絵図面などあれば、いちいち文字を打ち込むより、はるかに手軽に探り当てられるとは、誠に便利の至りにて候。
そもそもは道端に咲く草花の名を知りとうて、ためしに使いしが、
今ではそれにとどまらず、さまざまに役立つこと多く、拙者も感服いたしおる。
とりわけ重宝と存ずるは、買い足しの折にて、「さて、この品、正しくは何と申したか」と記憶あいまいなとき。
かような折、写し置いた絵をかざせば、一目で銘を示してくれるゆえ、ありがたい限りにござる。
このたび古き写真を整理つかまつるうち、
「ここはどこであったか」と忘れ果てた景色についても試してみ申した。
もっとも、どこにでもありそうな建物などは分かりにくいこともあるが、
「これはさすがに無理であろう」と思うたものが見事に突き止められたときは、いと驚かされ申した。
また、拙き手書き文字とて、これを読み取り、文に直してくれるとは恐れ入るばかり。
多少の誤りは見受けらるるも、そこは自ら直せば済むことゆえ、大いに助かり申す。
2024年12月5日ーこのページー2024年12月7日