このたび、拙者が使うておる「まうす」なる道具の調子が悪うなりましてな。
中でも、画面を上下に動かすという「すくろーる」とやらの部分が、まるで言うことをきかぬ。
かような壊れ方は、実はこれが初めてではござらぬ。以前にも同じ箇所が不調をきたしたことがあり、
思えばこの手の作り、どうにも長持ちせぬようでござる。
もっとも、拙者はふだん「たっちぱねる」なる仕掛けを使うておるゆえ、まうす自体はあまり用いておらぬ。
されど、壊れたものは仕方のないこと。道具とは、いつかは壊れるものと心得ておる。
とは申せ、「まうす」がなければ困る場面もいくつかござってのう――
とりわけ、「えきねっと」とやらで、証しを立てるために、絵のかけらを所定の位置に嵌めるという、「じぐそーぱずる」のような仕掛けの折には、拙者のごとき不器用者にとっては「たっちぱねる」ではなかなかうまくいかぬ。
そのような時には、壊れかけのまうすを持ち出して使うておる。
動いてくれれば、助かるというもの。
本日は晴天。空も高く、気分のよき一日でござった。