ぼんやりとテレビを眺めておったところ、またぞろ「詐欺」なる輩の手口を扱ったニュースをやっておった。いかにも芝居仕立てにて、「このように騙され申すぞ」と懇切丁寧に演じてみせる趣向。されど、毎度思うのだが――かような説明、ほんに必要なことであろうか?
もちろん、これは「注意喚起のため」なのであろう。だがのう――我ら市井の者どもが、詐欺の手口を細々と知ったところで、果たして実地に役立つものか。
むしろ、「詐欺師はこうくるのか、よく分かった」と思い込むことで、油断を呼ぶこともあろう。生兵法は怪我のもと、にならぬか案ずるのでござる。
対策は、いたって単純に、「知らぬ番号より掛かってくる電話には出るべからず。」
これに尽きると拙者は思うのでござる。「この手口」「あの騙し」などと並べ立てられると、かえって心迷うてしまう気がする。
さて、本日は暑さが和らぎ、実にしのぎよき日和であった。
2025年7月10日ーこのページー2025年7月12日