2025年7月22日 通夜

日記

昨夜は、知人の通夜に赴き候。当地では、例のコロナ禍以来、通夜といえば「焼香のみ」という様式が広まり、今なお、その形を守る家も少なくない。昨日の通夜もまさにそれにて、受付にて香典を差し出し、祭壇にて拝礼と焼香、遺族へ一言の挨拶を述べ、すぐに会場を後にする――簡略の通夜であった。

さて、会場は拙宅より徒歩圏ながら、この炎暑の下では少々遠し。行きは人に車で送ってもらい、帰りはタクシーを拾うつもりでおったが、会場の前には一台の影も見えず。電話を入れようかとも思うたが、道すがら空車を見つけられようと歩き出した。これが誤算で、結局一台も通らず、拙者は黙々と歩き通す羽目となり申した。

とはいえ、思いがけず良き運動ともなった。人生の終わりに立ち会い、日暮れの道を歩く――これはこれで、心の整理のひとときであったかもしれぬ。

さて、今日も朝から暑い一日でござった。


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