日記

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2024年10月29日

ふぅ……拙者も年を重ね、あちこちに不調を抱える身となり申した。されど、これで煙草なぞ嗜んでおったならば、今頃はさらに悪しき身体となっておったに相違あるまい。拙者がまだ幼き頃――親も、親類も、家に出入りする男衆は皆、もくもくと煙を吐いておった...
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2024年10月28日

近頃、読了いたした一冊の書物について、少しばかり筆を執ってみとうござる。書名は『幕末単身赴任 下級武士の食日記』、著者は青木直己殿、ちくま文庫にて刊行されしものでござる。この書は、紀州藩にて「衣紋方」――すなわち殿のお召し物を司る役目を仰せ...
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2024年10月27日

近頃は、買い物に出向いた折には、なるべく「自ら勘定をする機械」――いわゆるセルフレジなるものを使うよう心がけており申す。他人任せにせず、己が手で一つ一つ品を読み取らせるという作業、これがいかにも気持ちよく、終われば小さきながらも何か一つ務め...
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2024年10月26日

拙者、いつもの如く椅子に腰を下ろし、ついと背凭れにもたれかかったところ、いきなり「がくん」と音を立てて、後ろへと崩れ申した。驚きつつ見てみれば、背凭れを支えておった四つの留め金――ボルトという金具のうち、三本までが折れ切れており申した。すべ...
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2024年10月25日

あれは、そう――三年ほど前のことでござった。ある日、ふと視界の中を黒き影のようなものが、ふわりと流れ申した。充血もせず、痛みもなし。しかしながら、眼の内にて血がにじんだのではあるまいか、と、拙者、ただならぬ気配を感じて候。あるいは「飛蚊症(...