読書

日記

2026年1月5日の日記 北朝の天皇

「北朝の天皇」を読み申した。書き手は石原比伊呂殿、中公新書の一冊でござる。室町時代の帝と足利将軍の関係を解説している書籍でござる。武力を持つ将軍と、権威をまとう帝が、互いに利用し合う。副題には「室町幕府に翻弄された皇統」と付いておるが、読み...
日記

2025年12月8日の日記 虞美人草

夏目漱石の「虞美人草」、この度、ようやく通して読み終えた。ようやくと言うのは、昔から漱石作品が好きで、虞美人草も読んだことはあるのじゃが、漱石はまことに語彙が豊富で、特にこの著作は、拙者のような者には理解できぬ美文調が延々と続くので、難しい...
日記

2025年10月15日の日記 源氏物語

拙者、紫式部が書き残しし「源氏物語」という書物を読み進めており申す。定かではござらぬが、かかる書の存在は幼少の頃より知りていたように存じ候。はっきりと記憶にござるのは、高校生の折。ある国語教師が、よく源氏物語の話をする人であったゆえ、内容は...
日記

2025年9月27日の日記 スキャンダルの明治

本日は、「スキャンダルの明治」と申す一冊を読み申した。著者は奥武則殿、ちくま新書から出ておる。題名の通り、明治の世に報道された醜聞(スキャンダル)とその背景事情を解説しておる書でござる。この書に取り上げられておるスキャンダル、すなわち、「相...
日記

2025年8月17日の日記 利休にたずねよ

さて、今日は何を書きつけるかと思案いたしたが、拙者の日々はまこと変わり映えもせず、同じ刻限に同じことを繰り返すばかり。ゆえに、また先般読んだ書物のことを記しておこう。『利休にたずねよ』――山本兼一殿の筆にて、PHP文芸文庫より出でたるものな...
日記

2025年8月16日の日記 刀伊の入寇

先日、『刀伊入寇 藤原隆家の闘い』という書を読み申した。葉室麟殿の筆にて、角川文庫より出でたるものなり。かつて、元寇よりも昔、日本が外敵に襲われし事あり。その敵は刀伊(とい)、唐土北辺の女真族と伝えらる。この刀伊、対馬・壱岐の住民を拉致し、...
日記

2025年8月12日の日記 あかんべえ

ふと昔読んだ書物を思い出し候。著者は宮部みゆき殿、新潮文庫にて発行された『あかんべえ』と申す書物、かの頃は一気呵成に読み切った覚えあり。拙者、宮部殿の筆は幾つか味わい申したが、いずれも人を惹きつける妙ありて、つい時を忘れ候。この書物の筋立て...
日記

2025年8月7日の日記 米騒動

「令和の米騒動」なる言葉を耳にし、ふと思い出したのが、かつて手に入れた一冊――『鼠―鈴木商店焼打ち事件』なる書にて、著者は城山三郎殿。文春文庫にて世に出たものでござる。騒動の舞台は大正七年――今から百年と少し前のこと。世は第一次大戦の影響も...
日記

2025年5月17日の日記 物書同心 居眠り紋蔵

なかなか面白き時代小説がござってな、「物書同心 居眠り紋蔵」と申すシリーズにて、筆を執ったは佐藤雅美(さとう・まさよし)殿。なんでも、直木賞を受けた腕利きの作家とか。この紋蔵どの、南町奉行所の「例繰方」なる役目にて働いておる。これは、過去の...
日記

2025年1月15日の日記 椿井文書 ― 日本最大級の偽文書

『椿井文書 ― 日本最大級の偽文書』と申す書を読み申した。馬部隆弘殿の著にて、中公新書より出でたるものにござる。椿井文書とは、江戸の末期に生きた国学者、椿井政隆という者が記した文書のことにて候。これがなんと偽文書であったとは驚き入り申した。...