読書

日記

2024年12月1日

このたび、「かたき討ち ― 復讐の作法」と申す書を拝読仕った。氏家幹人殿の筆によるもので、中公新書より出ておる。敵討ちにまつわる様々な実例、ならびに当時の見聞者による所見など、誠に興味深き内容にてあった。ひと口に「かたき討ち」と申しても、実...
日記

2024年11月28日

書棚より、かつて読みし「フロスト警部」を取り出し、また手に取り候。作者はR・D・ウィングフィールド、訳は芹澤恵殿、東京創元社の名作にてござる。この物語、英吉利(イギリス)の警察を舞台とし、主人公のフロスト警部は、まことに型破り。いや、型など...
日記

2024年11月26日

『現代語訳 福翁自伝』を読申した。齋藤孝殿による編訳、ちくま新書の一冊にて候。若き折、ある御仁の家にて本棚を眺めておったところ、福澤諭吉の全集なるものが整然と並んでおるのを見て、「これほど大量の文を、ひとりの人間が生涯に書き上げたとは…」と...
日記

2024年11月18日

「吾輩は天皇なり――熊沢天皇事件」と題する書を読み申した。著者は藤巻一保殿、学研新書より出されし一冊にて候。天皇を名乗った人物がいた――そのことは、この書を手に取る以前より、なんとなく承知しておった。巻末の参考文献を眺むれば、拙者が若かりし...
日記

2024年11月16日

先の月より、「ブラウン神父」と申す異国の連続物語を観始め申した。英吉利(イギリス)のBBCなるところがこしらえたる品にて、拙者はこれを「プライムビデオ」とやらで拝見しておる。今は、すでに第八のシリーズの途中まで至り申した。もしこれ、御上の役...
日記

2024年11月15日

この頃、スマホの記録によれば、どうやら拙者、毎日一時間ばかり「エックス」なる場を眺めておるらしき。思うより多くの時を費やしておったと、少々驚いた次第。拙者は、著名なる人物を数十人、さほど名は知られずとも、各々の分野にて鋭き眼差しをもつ者たち...
日記

2024年11月14日

このたび、「漱石の長襦袢」なる書を拝読仕った。筆の主は半藤末利子殿、文春文庫より出されしものにて候。さて、この御方は、文豪夏目漱石翁の孫娘にあたらるる方にて、漱石翁の長女・筆子女史の第四女とのこと。されば漱石翁の直系の血をひかれし御方なり。...
日記

2024年11月12日

近ごろ「菅原道真――学者政治家の栄光と没落」(滝川幸司 著・中公新書)なる書を拝読いたした。これまで道真公といえば、学問の神にして、政争に敗れて太宰府に流された人物――おおよそそのような印象を持っておった。されどこの書を通して、道真公の実像...
日記

2024年11月11日

「日本の国宝、最初はこんな色だった」(小林泰三 著・光文社新書)なる書を読了いたした。まことに目を開かれる思いにて、感銘深くページを繰り進め申した。わしが長らく抱いておった仏像の印象と申せば、いかにも時を経た、落ち着いた佇まい。色味も淡くく...