パワハラされたらどう対応するか

労働問題

パワハラとは

「パワハラ」とはパワーハラスメントの略で、職場の優位的な地位を利用しての嫌がらせなどいいいます。

パワハラの定義は、「同じ職場で働く者に対して、職務上の地位や人間関係などの職場内の優位性を背景に、業務の適正な範囲を超えて、精神的・身体的苦痛を与える又は職場環境を悪化させる行為をいう。」とされています。

上司から部下に行われるものだけでなく、先輩・後輩間や同僚間、さらには部下から上司に対して様々な優位性を背景に行われるものも含まれます。

会社は対策しなければならない

パワハラ防止法(労働施策の総合的な推進並びに労働者の雇用の安定及び職業生活の充実等に関する法律=労働施策総合推進法)が施行され「事業主が職場における優越的な関係を背景とした言動に起因する問題に関して雇用管理上講ずべき措置等についての指針」が定められました。この指針に基づいて企業は以下の4つの措置を講じることが求められています。

1.事業主の方針などの明確化および周知・啓発
2.相談に応じ、適切に対応するために必要な体制の整備
3.職場におけるパワハラに関する事後の迅速かつ適切な対応
4.併せて講ずべき措置

業種や規模によらず、すべての企業がパワハラ防止対策を講じる必要があります。

加害者および会社の責任

加害者は、その行為の態様によって不法行為が成立して損害賠償の責任を負います。相手が精神的な疾患にかかったなどの事情があれば、損害賠償の金額としても高額となります。さらに、暴行事件・傷害事件として刑事罰の対象となることもあります。

会社は、労働契約法の安全配慮義務違反、そして使用者責任により不法行為が成立する可能性があります。

パワハラされたらどう対応するか

理不尽な仕打ちを我慢して体調を損なっては何にもなりません。我慢せず、周りの信頼できる人に相談して、声をあげていきましょう。

具体的な対応は、基本的な部分はセクハラへの対応と同じです。次の記事も参考にしてください。


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