コロナ禍の最中、誰もがマスク姿で外を歩いていた光景も、今ではすっかり少なくなった。私自身、外出時にマスクを付けることはほとんどない。せいぜい歯医者の定期検診など、医療機関を訪れる時くらいのものだ。
一方で、接する相手側はどうだろうか。歯医者はもちろんのこと、スーパーやコンビニなど、私が立ち寄る先の店員たちは皆、今でも変わらずマスクを着用している。例えば、歯医者でもう何年も私の担当をしてくれているスタッフの素顔を、私は未だに知らないままである。
顔が見えないこと自体は、まだいい。本当に困るのは、人によって声がこもってしまい、何を言っているのか聞き取りにくいことだ。マスク越しでも通る声の持ち主もいるが、そうでない者も多い。
言葉が聞き取りづらくても、口元の動きが見えればかなりの助けになるのだが、マスクをされていてはそれも叶わない。私自身の耳が少し遠くなっているせいもあり、最近は何度も聞き返してしまうことが増えた。
あの騒動から、随分と月日が流れた。接客に携わる方々も、そろそろマスクを外しても良い頃合いではあるまいか。医療機関はやむを得ないかもしれないが。
