2024年12月10日

日記

久方ぶりに相見えし同輩の知人より、
このたびは心の臓を患い通院致しておるとの由、承り候。
道の傍にて息苦しくなり、座り込み申した折より、
さすがに病院へ参ったと申す。

前々より背中に痛み覚え、
「もしや心の臓か」との疑いありながら、
つい先延ばし致しておったとのこと。
もっと早く参れば良かったと悔やんでおられ候。

悪き沙汰を恐れ、医師に診せぬようにしておったらしきが、
拙者にては、もし心許なき兆しあらば、
そのまま気懸かりにて日を送るは堪え難く、
直ちに病院に駆け込むであろうと存じ候。

もとより拙者も、やたらと病院に通う性分にはござらぬが、
「これは尋常ならず」と察する節には、
先ず医師の診立てを仰ぐことと心得ておる次第。
結果いかなるものであれ、
胸に鬱屈を抱え続けるよりは、遥かに心安らかにて候。

されど、近頃思うところもござる。
早々に医師に駆け込みすぎるのも程々に致すべきかと。
というは、あれやこれやと余計のものを探り当てられ、
いたずらに検査や療治を重ねた果てに、
却って命を縮め申した例を、相次いで聞き及び候ゆえに候。


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