2025年5月10日 土曜日

日記

本日は、歯の検めの日にて候。

時期が参ると、例の歯科なるところより、葉書が届き申す。何とも面倒ではあるが、さりとて無視するわけにもいかず、えいやっと腰を上げて出向いた次第。

されど、いざ歯医者の席に座ると、どうにも身が固くなる。
あの音、あの道具、どうにも苦手にてのう……。
終わってみれば、ただ椅子に座っていただけとは申せ、ぐったりと疲れておるのじゃ。おそらく、知らず知らずのうちに、体中に力が入っておるゆえであろう。

以前、知人の一人が、ついに総入れ歯になった折、
「いずれボケたとき、歯の治療は難儀するから、先に全部替えておくのも一つの手じゃ」
などと、強がりとも達観ともつかぬことを申しておった。

その言い分も、一理あるやもしれぬと思うたが……
拙者といたしては、まだい残っておる歯に情が移っておりましてな。
できるかぎり、この牙――いや、歯を守ってやりたいと存じておる。

本日は、朝より雨模様であったが、昼頃より曇りに変わり、空もいくぶん明るうなってまいりました。


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