拙者が若き折のことに候。
ある宵、一人居残りにて仕事に励んでおったところ、
少し開けてあった窓から大きなる蛾がひらりと入り込み、
あちこち羽音高く飛び回り、まことに仕事どころではなく候。
これを追い立て、屑籠にて捉え、玄関まで運び放ったのであった。
その頃は蚊取り線香を焚きつつ残業致しておったが、
蛾にはまるで効かないものでござる。
かくのごとき日々を思い起こせば、
今日の暑さにあって、窓を閉ざしても涼しき風を与えてくれるエアコンのありがたきこと身に沁み入り候。
2025年6月27日ーこのページー2025年6月29日