2025年7月9日 フロッピィ・ディスク

日記

昼餉前、ちと物探しをしておった折、ふと、納戸の隅に積まれておったダンボール箱のひとつに目が留まり申した。久しく手を触れておらなんだ箱なれば、これはなんであったかと、そっと開けてみ候。

中には、年経た書き付けや、見覚えのある正方形の薄き板――「フロッピィ・ディスク」が、二十枚ばかりも出て参った。納戸より持ち帰り、フロッピーディスクの中身を改めようと試みたものの――うむ、機嫌が悪いのか、はたまた拙者の不明が原因か、うまく読み取れぬ有様。

記憶の糸を辿ると、これは今は亡き「ワープロ専用機」で用いていた品であったやもしれぬ。肝腎の本体はとうに持っておらぬが、何かのソフトを用いるなどすれば何とかなるかもしれぬ。などとしばし思案いたしたが、「いずれ取るに足らぬ物に違いあるまい」と腹を決め、それらを廃棄することにいたした次第。

さて、今朝は風も涼やかにて過ごしやすう候えど、刻を追うごとに日差しは強さを増し、昼つ方には三十度を超える暑さと相成り申した。


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