2025年5月19日 月曜日

日記

さてさて、年も巡りて、またもや「大人の休日倶楽部」とやらの切符が売り出される頃合いとなった。
聞けば、東国の駄賃業――「JR東日本」と申すもの――その着想にて、新幹線なる早駆けの乗り物も含め、五日間、乗り放題にて一万八千文ほどとか。まこと破格でござる。

拙者もその切符にて、五日続けて関東近辺を巡る心づもりにてござる。
なれど、旅と申してもすべて日帰りにてござるよ。何ゆえかと申せば、まずもって宿代を節約いたしたき心――そして何より、わが家の寝床ほど安らかなる処はなしと思うがゆえにござる。

加えて申せば、新幹線なる早駕籠は乗り心地もよく、うつらうつらと舟を漕ぐこともでき、かほど疲れもせぬ。
連日の道中、ややもすれば慌ただしき旅とはなれど、拙者はむしろ、さような「せわしなき旅路」も好み申す。

たとえば、ある駅にて途中下車し、わずかの間その辺りを歩き、「コンビニ」なる名の、種々揃った小店――にて、温き珈琲一杯買い求め、駅の待合にてゆるりとすする。
それだけで、何やら心満たされ申す。またいつか、この町に再び来てみとうなる――さような出会いも、道中にはしばしばござる。

ただ一つ気がかりなのは、わが家の愛犬のことにて。
拙者が旅に出ること五日間、日ごろは大した世話もいたしておらぬものの、留守となれば、どうにも家族に負担をかけることになり申す。
かたじけなくも、心苦しく思うておる次第。

今朝の気温、十一度とやや肌寒く、薄着ではいささか身にこたえ申したが、昼には二十度ほどにまで上がり、陽気もほどほど。まずまずの一日でござった。


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