ドイツ鉄道(DB)の公式アプリ「DB Navigator」は、ドイツ国内の移動に大変便利です。これがあると移動に困らないといえるほどです。
このページは、私が羽田空港からヘルシンキ空港乗り継ぎでドイツ・デュッセルドルフに行き、同じコースで日本に帰国したときの記録です。たまたまそうであった、ということも含まれるし、時間の経過で変化していることもあるかと思います。個人的な記録として作成したものなので、一つの例としてご覧ください。(2026年5月7日)
日本で済ませておくべき準備と、現地での実践的な使い方をステップバイステップで解説します。
日本での準備(出発前)
現地で焦らないよう、通信環境が良い日本で設定を済ませておきましょう。
- アプリのインストールとログイン:
- 赤いロゴの「DB Navigator」をインストールします。
- 日本にいるうちにアカウント登録(Sign up)しておきましょう。
- 決済手段の登録(重要):
- Apple Payを登録すればよいでしょう。
- 直接カードを登録する場合は、海外利用制限がかかっていないか確認しておきましょう。
- オフライン設定:
- 「Tickets」設定から、チケットを自動でiPhoneの「ウォレット(Wallet)」に追加する設定にしておくと、電波がない場所でもパッと提示できます。
現地での検索と予約
ドイツの駅名は似たものが多いため、入力にコツがあります。
- 駅名の入力:
- デュッセルドルフ中央駅は 「Düsseldorf Hbf」 と入力します(Hbfは中央駅の略です)。
- 現在地から検索する場合は「Current Position」をタップするのが一番確実です。
- 列車の種類を見分ける:
- ICE / IC: 新幹線のような長距離特急。全席指定も可能で、予約すると安心です。
- RE / RB / S-Bahn: 近郊列車。予約は不要(不可)で、有効なチケットがあればどれに乗っても構いません。
- チケットの購入:
- 検索結果から希望の便を選び、「To offer selection」→「Buy ticket」と進みます。
- 「Flexpreis」(どの列車にも乗れる)か、「Sparangebot」(指定した列車のみ、安い)かを選びます。
乗車当日の動き
① リアルタイム情報の確認(命綱)
ドイツでは「ホームの変更(Gleiswechsel)」が頻繁に起こります。
- アプリの「Trip Planner」にある自分の旅程を確認してください。ホーム番号が赤く斜線で消され、新しい番号が横に書いてある場合は、すぐに移動が必要です。
② コンフォート・チェックイン (Comfort Check-in)
ICEなどの長距離列車に乗った際、自分の座席に座ってからアプリ上で「Check-in」ボタンを押すと、車内検札(スタッフによるチケット確認)が免除されます。
③ チケットの提示
- 検札が来た場合は、アプリの「Tickets」タブからQRコードを表示して見せるだけです。
- 注意: デジタルチケットの場合、パスポートの提示を求められることが稀にありますので、すぐ出せるようにしておきましょう。
知っておくと便利
| 状況 | アプリでの対応 |
| 列車が遅れた | 「Next connections」を見ると、その遅れを考慮した乗り継ぎ案が自動で更新されます。 |
| ホームが分からない | アプリの「Station Information」で駅の構内図を確認できます。 |
| 運休になった | 「Alternative routes」を探せば、今いる場所から目的地への別の行き方がすぐに分かります。 |
ドイツの鉄道は、システムは合理的ですが、運用は意外と「臨機応変」さが求められます。
駅の電光掲示板よりも、手元のアプリの情報の方が新しいことが多いため、迷ったらアプリを信じてください。
トラムの場合
ドイツのデュッセルドルフでトラム(路面電車)に乗る際、公式アプリ「DB Navigator」は非常に便利です。紙のチケットを買う手間や、刻印機(バリデーター)の心配がいらなくなるからです。
1. 乗車券の購入手順(スマホ操作)
デュッセルドルフのトラムはVRR(ライン・ルール運輸連合)の管轄ですが、DB Navigatorアプリでそのまま購入可能です。
- 目的地を検索
- アプリを起動し、「Trip planner」タブで出発地(From)と目的地(To)を入力します。
- 特定の停留所がわからない場合は、住所や「Düsseldorf Hbf(中央駅)」などのランドマークを入力してください。
- ルートを選択
- 候補の中から、トラムのアイコン(路面電車のマーク)が表示されているルートを選びます。
- チケットを選択
- 「To ticket selection」をタップします。
- おすすめのチケット種類:
- EinzelTicket (Single Ticket): 1回券。デュッセルドルフ市内なら通常「Price level A3」です。
- 24-StundenTicket: 24時間券。3回以上乗るならこちらがお得です。
- 支払いと発行
- 支払い方法(クレジットカード、PayPal、Apple Pay/Google Payなど)を選択し、「Buy now」をタップ。
- 購入が完了すると、アプリの「Tickets」タブにQRコードが表示されます。
デジタルチケットは購入した瞬間から有効(または指定した時間から有効)になります。 紙のチケットのように車内の機械でガチャンと刻印(バリデーション)する必要はありません。
2. トラムの乗り方(実地編)
- 停留所で待つ
- 電光掲示板で、自分の乗りたい路線の番号と行き先を確認します。
- 乗車する
- トラムが来たら、どのドアから乗ってもOKです。
- ドアにボタンがある場合は、それを押すと扉が開きます。
- 検札への対応
- デュッセルドルフのトラムには改札はありません。
- 検札員(私服や制服)が回ってきた時だけ、スマホの「Tickets」画面からQRコードを提示してください。
- 身分証明書(パスポート等)の提示を求められる場合があるため、携帯しておきましょう。
- 降車する
- 次の停留所がアナウンスまたは画面表示されたら、ドア付近の「STOP」ボタンを押します。
3. 知っておくと得するコツ
- オフライン対策: チケットを購入するとアプリ内に保存されるため、地下などの電波が悪い場所でも「Tickets」タブから表示可能です。ただし、電池切れには注意してください。
- 短期滞在なら「Kurzstrecke(短距離券)」: 3駅以内(乗車時間約20分以内)の移動であれば、より安い「Short distance ticket」が選べます。
- 乗り換え自由: 有効時間内(1回券なら通常90分〜120分程度)であれば、同じ方向への移動に限り、トラムからバスや地下鉄(U-Bahn)への乗り換えも追加料金なしで可能です。
デュッセルドルフのトラムは非常に網羅的なので、このアプリ一つあれば市内のどこへでもスムーズに移動できますよ!
なお、iPhoneの充電が切れるとチケットが出せなくなるので、モバイルバッテリーが必須です。