日記

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2025年3月15日の日記 記憶力

私は、若い頃より「今日は何日か」と問われることが、どうにも苦手であった。何かしらの書付に日付を記す折など、必ずと申してよいほど、暦なり手帳なりを見ねば筆が進まぬ。思うに、若い頃、日付などは見ればすぐに分かることであるし、いちいち覚えておく必...
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2025年3月14日の日記 愛犬

わが家の犬は、元来あまり吠えることのない大人しき性質だが、人形にはどうにも敏感なところがある。先日、雛人形を飾った折にも、初めて見る顔立ちに驚いたか、一騒ぎ仕りた。昨日、妻がその雛人形を片付け、代わりに市松人形を飾りたが――これがまた、雛人...
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2025年3月13日の日記 バス

買い物のたぐいは、たいてい歩いて行ける範囲にて用が足り申すが、品によっては近所では手に入らぬものもあり、そのときには、致し方なくバスにて街へと出向くこととなり申す。店の所在によっては、乗り継ぎをせねばならぬこともあり、小さき品一つ買い求める...
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2025年3月12日の日記 花粉症

もともと薬というもの、長らく飲むのは好ましからず、と心得ていたが、花粉症についていえば、症状の出る前より飲み始めた方が良いものがあるそうだ。私は、なるたけ我慢を重ね、どうにもならぬとなってからようやく服用する性分であったが、それが却ってよろ...
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2025年3月11日の日記 ラーメン

日々の食事は、妻が整えてくれるが、たまさか一人になる折は、己が手ずから飯の支度を致し申す。若かりし頃は、野菜炒めに味噌汁――これが定番にて、飽きもせず口に運んでおった。されど近頃は、ボンカレー、袋ラーメン、牛丼の湯煎でできる品など、備え置き...
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2025年3月10日の日記 エスカレーター

今朝方、駅にて耳にしたは「エスカレーターは二列にてお乗りくだされ」との案内であった。しかし、私の目に映る限り、皆々片側に寄って立ち、二列など影も形もない。私もまた、知らずその列に並び立っていた次第。片側に寄るこの作法、しばらくは続きましょう...
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2025年3月9日の日記 手紙

このたび、デンマークなる国にて、今年の年の暮れをもって手紙の配達を終いとし、町々の投函箱なるもの、すべて取り払うとのニュースを聞き及んだ。時代の流れとは申せ、まこと驚き入りた。とはいえ、我が日の本においても、いずれ同じ道を辿るやもしれません...
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2025年3月8日の日記 列車の遅れ

さる木曜のこと、こまちと、はやぶさとが連なり走る新幹線にて連結器が外れ、列車は大いに混乱したとのニュースを観た。つい先頃、私もそのこまち・はやぶさの連結車に乗りて旅をしたばかりゆえ、他人事とは思われませぬ。私の旅路は、これといって急くもので...
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2025年3月7日の日記 土屋賢二殿

土屋賢二なる御仁について、ちょっと書きたく存じまする。かの御仁は、昭和十九年の御生まれ、哲学を専らとし、お茶の水女子大学にて教鞭を執られていたとか。長らく「週刊文春」なる読み物に、筆を揮っておられ、その随筆は後に文庫となり、今や二十数冊にも...
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2025年3月6日の日記 花粉症

私が初めて花粉なるものに悩まされたのは、二十代の初め、かれこれ五十年以上の付き合いとなり申すな。ある秋の佳き日、天気も良うて、山道を歩いていた。やぶをかき分けて進んでおるうちに、突如としてくしゃみが止まらぬようになった。道連れの者に「これは...